先輩起業家が教える 走りながら考える仕事術!
著者の平野さんが起業して強く実感した、「その人の段階に合った仕事術がある」(p2)という想いをベースに書かれた本。
いろんな仕事術の本では成功した人の話が書かれているけど、そういった方は上場企業の社長であったり年収が億を超えるような企業家の方であったりと、すでに大成功を収めた方の視点なので、起業したての頃の状況と比べると開きがある。そのため、話を聞いてもイメージしづらい。
そこで、一歩先の「ちょっとだけ」うまくいっている段階の起業家として、平野さんが企業4年目の時に書かれた本。これから起業を考える方や起業したての方に特にマッチすると思う。
ただ、それ以外でも若手~中堅くらいの会社員が読んでも学べるところはとても多い。特に、会社で働きつつも、自分なりの仕事をやりたい、自分のネットワークを広げていきたいという自立心が高い人には良い本やと思う。
■走りながら考える
本のタイトルに「走りながら」とあるように、すべての内容が平野さんの経験を元にしている。書かれていることは他の本と共通するような部分も多いけど、この本では、平野さんが実際に試したことや経験したことが個々の具体的な事例とともに紹介されているのでイメージしやすい。
印象に残ったポイントはたくさんあるけど、その1つが、「手帳はいつも真っ白にしておく」という章。
周りの人から「先のことを考えなさい」とか「しっかりとした経営計画を立てなさい」というアドバイスを何度も受けたが、実際には起業してから長期的な計画は一度も立てたことがないという。
むしろ、綿密な計画を立てる人に限ってうまくいかない「計画倒れ」の状態になってしまっているのをよく見てきたということ。
そこで、平野さんは次のように述べている。
「先のことに頭を悩ませるより、目の前に集中するほうが格段に大切です」(p17)
もちろん、計画は計画で大事なところもあって、平野さんもその重要性は認識していると思うけど、ここで言っているのは、まずは見える範囲のことをしっかりやりきることにフォーカスする方が特に起業したての頃には重要ということ。
これは若手社員の時期にも通じると思う。いずれ長期的なことを考えないといけないステージは出てくると思うけど、まずは目の前のことをしっかりやれないとその先にもつながらないと感じた。
■「選ばれる人」が持っているもの
もう1つ印象に残ったのが表題の章。何か失敗したことやうまくいかないことがあった時に、沈んだままではなく、「でも、何とかなる!」と思って仕事を続けると先につながっていくという話。
「「儲かるようにできている」という発想を持って仕事をしていると、いつの間にか、人もお金も集まってくるようになります。世間は、悲壮感を漂わせている人よりも、うまくいっている人が好きなのです」(p45)
上記の他にも、「嫌な予感」がする相手から仕事を引き受けてしまうと大体それが当たって、契約しても思うような成果を上げられなかったりするというような話もあった。
このへんはロジカルな根拠があるというよりは、精神的な話ではあるんやけど、実際にこういう悩みや体験をくぐり抜けてきた実際の話なので説得力がある。
他の章では、時間単価を計算しましょうとか、代金回収についての考え方とか、効率的な仕事の進め方とかロジカルな話もある中で、こういうわりと精神論的な話もあって両方あるのが面白かった。
他にも、「ビジネスとはいえ、損得勘定ばかりを考えていると関係が悪化することがあります」(p193)というのは印象的だった。
結局ロジカルなところだけではダメで、両方大切にしていく必要があるのかなと感じた。
■人生は行動がすべて
最後に、あとがきでは次のように述べられている。
「人生は行動がすべてです。行動して初めて、次の選択肢を知ることができます。何もせずに、ただ指をくわえて見ているだけでは、新しい可能性は生まれません。周囲に追い抜かれていくばかりです。
仕事を心から楽しむためにも、あなた独自のポジションを作り出すためにも。
まずは最初の一歩を踏み出してください!」(p251)
このことは、平野さんが最も伝えたかったことの1つやないかなーと思った。この本の内容は、すべて平野さんが今までに行動してきたことの1つ1つの積み重ねがベースになっていてイメージしやすい。
行動してみて失敗したり成功したりしながら、「ちょっとだけ先」にたどりついている先輩からのアドバイスとして、具体的な行動の参考になるポイントがたくさん詰まっている良い一冊やった。
著者の平野さんが起業して強く実感した、「その人の段階に合った仕事術がある」(p2)という想いをベースに書かれた本。
いろんな仕事術の本では成功した人の話が書かれているけど、そういった方は上場企業の社長であったり年収が億を超えるような企業家の方であったりと、すでに大成功を収めた方の視点なので、起業したての頃の状況と比べると開きがある。そのため、話を聞いてもイメージしづらい。
そこで、一歩先の「ちょっとだけ」うまくいっている段階の起業家として、平野さんが企業4年目の時に書かれた本。これから起業を考える方や起業したての方に特にマッチすると思う。
ただ、それ以外でも若手~中堅くらいの会社員が読んでも学べるところはとても多い。特に、会社で働きつつも、自分なりの仕事をやりたい、自分のネットワークを広げていきたいという自立心が高い人には良い本やと思う。
■走りながら考える
本のタイトルに「走りながら」とあるように、すべての内容が平野さんの経験を元にしている。書かれていることは他の本と共通するような部分も多いけど、この本では、平野さんが実際に試したことや経験したことが個々の具体的な事例とともに紹介されているのでイメージしやすい。
印象に残ったポイントはたくさんあるけど、その1つが、「手帳はいつも真っ白にしておく」という章。
周りの人から「先のことを考えなさい」とか「しっかりとした経営計画を立てなさい」というアドバイスを何度も受けたが、実際には起業してから長期的な計画は一度も立てたことがないという。
むしろ、綿密な計画を立てる人に限ってうまくいかない「計画倒れ」の状態になってしまっているのをよく見てきたということ。
そこで、平野さんは次のように述べている。
「先のことに頭を悩ませるより、目の前に集中するほうが格段に大切です」(p17)
もちろん、計画は計画で大事なところもあって、平野さんもその重要性は認識していると思うけど、ここで言っているのは、まずは見える範囲のことをしっかりやりきることにフォーカスする方が特に起業したての頃には重要ということ。
これは若手社員の時期にも通じると思う。いずれ長期的なことを考えないといけないステージは出てくると思うけど、まずは目の前のことをしっかりやれないとその先にもつながらないと感じた。
■「選ばれる人」が持っているもの
もう1つ印象に残ったのが表題の章。何か失敗したことやうまくいかないことがあった時に、沈んだままではなく、「でも、何とかなる!」と思って仕事を続けると先につながっていくという話。
「「儲かるようにできている」という発想を持って仕事をしていると、いつの間にか、人もお金も集まってくるようになります。世間は、悲壮感を漂わせている人よりも、うまくいっている人が好きなのです」(p45)
上記の他にも、「嫌な予感」がする相手から仕事を引き受けてしまうと大体それが当たって、契約しても思うような成果を上げられなかったりするというような話もあった。
このへんはロジカルな根拠があるというよりは、精神的な話ではあるんやけど、実際にこういう悩みや体験をくぐり抜けてきた実際の話なので説得力がある。
他の章では、時間単価を計算しましょうとか、代金回収についての考え方とか、効率的な仕事の進め方とかロジカルな話もある中で、こういうわりと精神論的な話もあって両方あるのが面白かった。
他にも、「ビジネスとはいえ、損得勘定ばかりを考えていると関係が悪化することがあります」(p193)というのは印象的だった。
結局ロジカルなところだけではダメで、両方大切にしていく必要があるのかなと感じた。
■人生は行動がすべて
最後に、あとがきでは次のように述べられている。
「人生は行動がすべてです。行動して初めて、次の選択肢を知ることができます。何もせずに、ただ指をくわえて見ているだけでは、新しい可能性は生まれません。周囲に追い抜かれていくばかりです。
仕事を心から楽しむためにも、あなた独自のポジションを作り出すためにも。
まずは最初の一歩を踏み出してください!」(p251)
このことは、平野さんが最も伝えたかったことの1つやないかなーと思った。この本の内容は、すべて平野さんが今までに行動してきたことの1つ1つの積み重ねがベースになっていてイメージしやすい。
行動してみて失敗したり成功したりしながら、「ちょっとだけ先」にたどりついている先輩からのアドバイスとして、具体的な行動の参考になるポイントがたくさん詰まっている良い一冊やった。
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