2012年12月2日日曜日

グッと涙をこらえて読んだ「四十九日のレシピ」は上品な著者からは意外にドロドロした部分を扱ってたけど面白かった


四十九日のレシピ

あらすじとかはAmazonでも見れるので、感想だけまとめ。
良い物語なので、できるだけネタバレしないように書きます。

王様のブランチでこの著者の最新作のなでし子物語」が
紹介されてて気になったので
とりあえずその前作である「四十九日のレシピ」を読んでみた。

これが良かった!

3分の1くらい読んだところのある場面で涙をグッとこらえ、
3分の2くらい読んだところでまたうるうる来て
全部読み終わったら温かい気持ちになった。

王様のブランチで著者自身も出演してて
インタビューに答えてたんやけど、女性の方で、
背筋がピンとしてて受け答えが上品で柔らかで育ちの良い感じの人やった。

なので、わりと上品というか、大人し目の淡々とした感じなのかと思ったら
結構そんなことはなくて、人間のドロドロした部分とか
人生の不条理な部分とかも扱ってる。

登場人物の造形や言葉遣いも
「エッ!?あの著者がそんなこと言わせるの?」
みたいなところもあって意外やった。

人生のやるせない部分とかを踏まえた上で、
それぞれに不器用な登場人物たちが
自分自身に向き合って、前向きに一歩を踏み出していく
というあたりはジーンとくる。

あと、普通に読んでたらこうなるかな?
って思うような期待をちょっとだけ外しながら展開していって
そのあたりは良い意味で裏切られながら読めて面白かった。

物語のトーンは丁寧な感じではあるので
そのあたりは著者の雰囲気が出てる気がする。

他の本も読みたくなって、とりあえずデビュー作の文庫版を買ってみた。
これも読むのが楽しみ!


自分が読んだのはハードカバー版ですが


文庫版はこちら↓

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