2013年3月1日金曜日

「「未来ノート」で道は開ける!」のかもしらんけど真似はしづらいな…

「未来ノート」で道は開ける!

ITエンジニアの育成・派遣を行う株式会社アイエスエフネットを創業し、執筆当時までの8年間で1700名(海外をあわせると1900名)もの従業員を抱える企業に育て上げた方が、これまでにノートを使っていかにして目標や行動の管理を行ってきたか、そのノウハウを公開した本。

ノートは「未来ノート」と呼んでいて、それが本書のタイトルにもなっている。1989年から、1カ月1冊くらいのペースで書き続け、執筆当時で既に220冊にも達しているということ。

■未来ノートの構造
未来ノートの構造は次のようになっている。

◎表紙
①行動計画ページ
②今日のスケジュール(月曜日~日曜日)
③翌週以降のスケジュール
④翌月以降のスケジュール
⑤Tアイテムページ(自分で考えなければならないこと)
⑥知識ページ
⑦記憶ページ(読書・英語)
⑧資料作成ページ
◎アイデアノート

これを毎日毎日コツコツ書いて予定や行動の管理をしているっていうこと。読んでいくと、確かにスゴイし、これだけできたらいろいろ目標を達成できそうで成長できそうな気がするんやけど、こんだけの内容を書き続けるのはかなりの気力が必要やと思う。ぶっちゃけこれを真似できる気がしない…

ただ、コツとして、はじめから完璧にやろうとしてはいけないとか、著者の方自信もスランプに陥って続ける気力が無くなったという話が書いてあってそのあたりはちょっとホッとする。

しかし、それについても、結局どう克服したかっていうと、考えを突き詰めて意識の再確認をしたっていう話でやっぱり真似できる感じがしない…


■より効果的に考える方法
ノート自体を真似するのはきつそうやけど、それ以外で考え方の参考になりそうなポイントがいくつかあった。その1つが、より効果的に考える方法。

①何度でも考えること→一度考えたくらいでいいアイデアが浮かぶわけがない
②自分がもっとも集中できる環境で考えること
③その問題解決に関わる情報や知識を身につけておくこと
④完壁な案でなくても実行してみること→そこからまた新たな発見が生まれる
⑤思いついたらすぐにメモをすること→たとえ眠くても、酔っていても
⑥検討課題(仮説)が解決できたときのことをイメージすること→目の前の事象に気づきをもらえる
⑦けっして自分中心に考えないこと
(p120)

これも当たり前と言えば当たり前なんやけど、全部完璧にできているかっていうと難しいので、見なおして意識づけするのに良いと思った。


■新しいことをやる時の障害と必須アイテム
もう1つ良い整理やなと思ったのが、新しいことをやる時の障害と必須アイテムについて。著者が、業界内でも新しいことをいろいろと進めてきた経験をもとに整理しているので説得力がある。

◎新しいことを行うための障害
①リスク
②不安
③まわりからの反対
④結果がすぐに出ないあせり

◎新しいことを行うための必須アイテム
①賛同者
②勇気
③行動を信念に落とす行為
④継続すること
⑤考えること
⑥高い目標を乗り越えようとする挑戦心
(p178)

特に、障害について、リスクや不安はすぐ思いつきやすいとしても、まわりからの反対や結果がすぐに出ないあせりっていうのは放っておくととらわれやすいので、こういうところにも予め手を打っておくのが重要やなーと感じた。


その他、ノートの内容について、質を追求していかに仕事を効率化するかっていう話になると、仕事に重要度、優先度をつけるとか、1日の予定をシミュレーションするとか、スキルを上げるとかわりと当たり前の話やった。やっぱ当たり前のことをいかに当たり前にできるかっていうのが肝なんやろうなーと再確認した一冊やった。

0 件のコメント:

コメントを投稿