2012年10月18日木曜日

中堅社員から組織を活性化させる「ジュニアボード・マネジメント」という手法

ジュニアボード・マネジメント 中堅社員の経営感覚を磨き、組織を活性化させる新経営手法 PHPビジネス選書
手塚貞治「ジュニアボード・マネジメント 中堅社員の経営感覚を磨き、組織を活性化させる新経営手法」読了。

ジュニアボードっていう、中堅クラス社員を対象とした擬似役員会を設け、そこから斬新な意見を取り入れることによって、経営改革を行うという手法について紹介している本。

1930年代にアメリカのマコーミックっていう会社で複合経営制(Multiple Management)という形ですでに行われていて、日本でも横河電機、CSKグループ、ユニ・チャーム、アンリツ、インテック等の会社の例が紹介されとった。

途中からSWOTとかKJ法とか戦略のまとめ方みたいな話に寄っていっててそのへんは戦略関連の本と内容的には変わらんかも。

ただ、「お勉強」ではなく「会社を動かす」ことに重点を置いているので、手法の紹介も人選の仕方や検討会の頻度、分科会の作り方等が記載されていて薄いわりに結講実践につなげやすそうな内容。

ジュニアボードという手法そのものをやるかどうかは別として考え方はなるほどと思えたし、こういう手法もあるんやなーということで1つの参考になった。

あと、ジュニアボードと直接関係ある話ではないけど、「課題」についての以下の話が印象に残った。

「いずれにせよ、「誰が悪い」とか「あれがない」「これがない」というのは「課題」とは言わない。解決不能だからだ。「課題」とは適切な対策を打って解消できるものを言う」(p87)

「誰が悪い」とか「あれがない」っていうのも「課題」と言えば課題なんやろうけど、それだけ言ってても解決に進むことは少ないのでこういう視点は大事やと思う。

人の問題なら、「誰が悪い」でとどめないで、なんでそういうふうになっているのかを掘り下げる方が建設的やろなーと改めて思った。

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